LOOK FEEL FREEDOM 〜自由に世界一周〜
- アメリカ編 RSS
- Aug. 22, 2015
- Welcome to my Pensione
-
二人はアメリカはオレゴン州にあるポートランドに来ていた
ダウンタウンより路面電車のポートランド・ストリートカーに乗り込み
そこから15分ほどの停車場に降りる
さらに5分ほど歩いた所にその宿があった
宿の名前は
"Portland Pensione"
入り口をくぐるとすぐ、右手に"OFFICE"と書かれた部屋があった
その部屋のドアは既に空いており
中には女性と男性がTVを見ている最中だった
中に少し足を踏み入れると
その二人はこちらの存在に気付くものの
特に何のアクションもなかった
他のお客さんがくつろいでいるのかなー...と思っていると
その女性はやっと口を開いた
女性「お客さんかい!?予約は!?」
どうやらこの女性が管理人らしい
するともう一人の男性も動き出した
女性の指示で何やらチェックインの準備をし始めていた
女性は足が少し悪いのか、電動車イスに乗っていた
器用に車イスを操作しながら、女性はこう言った
女性「ここに座んな!」
そこは、先ほど女性と男性がくつろいでいた小さなテーブルだった
目の前には映像が停止されたままのテレビがあった
ただ、僕たち二人はすぐにテーブルに座ることが出来なかった
出来ないというより、若干足がすくんでいたのかもしれない
なぜなら
二人「(…なんか怖いよここ!!ちょっとヤバくない??)」
「やっぱり噂通りじゃ…」
心で同じことを想っていた二人
その車イスの女性は、ブロンドヘアーの大柄で
少し震えた強めの喋り方をしていた
もう一人の男性は、一つ一つの行動が荒く
表情にも緩みがない
テーブルに座り奥の方に目をやると
もう一つの部屋が見える
これがまた汚くひどく散らかっている
すると、もう一人別の男性が部屋に入ってくる
何をしに来たのか分からないが
女性と話す素振りからどうやらこのペンションの関係者のようだった
ただ、この男性もなんだか特徴的で
ダルダルに伸び、穴が開きまくったロングTシャツを来て
髪の毛も散らかった感じで、清潔感は伝わらない
一言二言、女性と会話をすると
男性は部屋を後にするが
その瞬間
一瞬こちらを振り向き
怪しい表情にも、睨んだ表情にも捉えられる
なんとも言えない顔で僕ら二人を見つめた
目があったみつるはもう帰りたくなっていた
二人は想った
「このペンションやっぱりなんか雰囲気が…」
実はこのペンション、レビューにあまり良くないことも書いてあったんです
結論から言えば、レビューにあった内容に該当する箇所もあったが
そう感じない所もあった
僕たち二人もこの旅では
ある程度、レビューも見たりして宿を決めたりしているのですが
今回はレビューの確認をせず決めてしまっていたのです
というより、確認を忘れていて後で気付いたんです
なので、ある程度は心の準備が出来ていたのですが…
まさかここまでとは
完全に硬直状態の二人
その様子は、もはや泊まりにきた"お客様"
という立場ではありませんでした
さーて!
ここからは明るい感じで!笑
登場人物の雰囲気を分かってもらいたいので
いつもの例えでいきますー
女性はラピュタにも出てきた"ドーラ"そのもの
実はレビューにもドーラに似てるっていう情報があったんですねー笑
喋り方も声もまさにそんな感じ!
ドーラの顔はコチラ
そして、最初にドーラといた男性
雰囲気も目力も強めだったなー
例えるならアメリカのスノーボーダー"トラビス ライス"
なのでトラビスと呼ぶことにします
トラビスの顔はコチラ
そして、突然部屋に入ってきては睨みをきかせて去っていった男性
これはまさに、ハリーポッターに出てきたネコちゃんを飼っている
学校の管理人"アーガス・フィルチ"
なんとなく表情がこんな感じでした
フィルチの顔はコチラ
さて、話しを進めます!
テーブルに座った(座らされた)二人は
宿台帳や規約にサインをしていた
同時にドーラがそのドスの効いた声で何やら注意事項を話しはじめたが
全く耳に入ることはなかった
その奥にただ立ってこちらを見ているトラビスが
右手にナイフを握り、左手にペチペチやっているような…
そんな幻覚すら見える状況でした 笑
きっと奥には大きな鍋があって
なんか変な薬草とか骨とか入れてグツグツしてるんじゃないか
今晩、その鍋に二人も入れられるんじゃないか
そんな妄想も 笑
説明が終わり、一呼吸を置いたドーラはこう言い放ちました
ドーラ「ウェールカームトゥー マーイ ペンション!!」
二人「ぎゃーーーん!!!」
何がウェルカムだよ!笑
もうホラー映画そのものです!
その後しばらく二人の間では
"ウェルカムトゥマイペンション"ごっこが流行っていました 笑
渡されたカードキーで部屋に入ると
どっと疲れが出ましたー
そして実際の所、そこまで汚いという印象はありませんでした
この部屋がたまたまなのか、改善されたのかは定かではありませんが
最終的にはここでの2泊は問題なく
むしろぐっすり眠れました 笑
ペンションの造りとしては、コの字型になった二階建て
なので、それぞれの部屋がよく見渡せるんですねー
2人の部屋は二階でした
部屋に荷物を降ろして
くつろいだ後、ふと、降りたブラインドの隙間から外を覗くと
さっきのフィルチがウロウロしてるー!
もう本当に...なんと言ったらいいでしょうか...笑
その後は気分を切り替えて
ご飯を食べにダウンタウンへ行きましたー
ポートランドの中心は、オシャレな街並みで
路面電車やバス、軽鉄道が走っているので
各方面へ効率よくアクセスできることができますー!
今はちょうど8月の中旬ぐらいなのですが
この辺一体は、この時期、日が長くなるそうで
暗くなり始めたのも21:00頃でしたー
街の散策を終え、ペンションに戻る中
二人はあるミッションを互いに擦りつけあっていました
それは
宿に戻ったら
ドーラに
『Wi-Fiのパスワードを聞くこと』
でした
ついうっかり、チェックインの時に聞くことを怠っていたんです…
しかもパスワードかけられていたので…
このみ「先に部屋に荷物置いてから聞きにいってきてよー」
完全に一人で行かせる気です
しかも、自分は離れた部屋の中 笑
だけどこういう時は男の出番ですよね
みつるは、しっかりとこのみさんを横に連れ
OFFICEの前に立ちました
二人「うん…ドア閉まってるね…」
まだ21:00頃なのに、フロント閉めちゃうのかなー
どうしよーどうしよーと思っていると
OFFICEの隣の部屋(散らかっていた部屋)の中が
少し外から見えました
なんとそこには
ドーラさん…
大きなベッドでぐっすり眠っているじゃありませんか!!
インターホンを押すべきか迷い立ち尽くす二人
『起こしたらマズイ!』
そんなことは百も承知です
単純に眠っている人を起こしたくないという気持ちもありましたが…
このみ「明日の昼間に出直そうよ...」
完全にビビってます 笑
みつる「いや、でも今日調べたいことがあるし!」
「申し訳ないけど起きてもらおう!」
珍しく強気に出る
そしてついに
『ピンポーン…』
インターホンを押したのはこのみさんだった
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みなさん良いポートランドライフを♡
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